情報セキュリティリスク評価のプロセスについて解説します。
まず、情報セキュリティリスク基準を確立・維持し、リスク受容基準を設定します。
次に、情報セキュリティリスク評価の実施基準を設定し、評価の一貫性・妥当性・比較可能性を確保します。
リスク評価プロセスでは、情報セキュリティ管理システムの範囲内でリスクを特定し、リスクオーナーを明確にします。
その後、リスクが現実化した場合の潜在的な結果を評価し、リスク発生の現実的な可能性を評価してリスクレベルを決定します。
情報セキュリティリスクの評価では、リスク分析の結果とリスク基準を比較し、分析されたリスクの優先順位付けを行います。
最後に、情報セキュリティリスク評価プロセスに関する文書化された情報を保持し、適切な対策が講じられていることを確認します。
ISO要約
- 情報セキュリティリスク基準を確立・維持
- リスク受容基準を設定
- 情報セキュリティリスク評価の実施基準を設定
- 情報セキュリティリスク評価の一貫性・妥当性・比較可能性を確保
- 情報セキュリティリスクの特定
- 情報セキュリティ管理システムの範囲内でリスクを特定
- リスクオーナーを特定
- 情報セキュリティリスクの分析
- リスクが現実化した場合の潜在的な結果を評価
- リスクの発生の現実的な可能性を評価
- リスクレベルを決定
- 情報セキュリティリスクの評価
- リスク分析の結果とリスク基準を比較
- 分析されたリスクの優先順位付けを行う
- 情報セキュリティリスク評価プロセスに関する文書化された情報を保持
【ISO】情報セキュリティリスク評価
情報セキュリティリスク評価の詳細なプロセス
情報セキュリティリスク評価は、組織のセキュリティリスクを理解し、適切な対策を講じるための重要なプロセスです。以下にその詳細な手順を説明します。
1. 情報セキュリティリスク基準の確立・維持
まず最初に、情報セキュリティリスク基準を確立・維持することが必要です。これは、リスク評価のための基準を設定し、それを維持するプロセスです。
2. リスク受容基準の設定
次に、リスク受容基準を設定します。これは、組織が受け入れることができるリスクのレベルを定義するものです。
3. 情報セキュリティリスク評価の実施基準の設定
リスク評価の実施基準を設定することで、評価の一貫性・妥当性・比較可能性を確保します。これにより、異なるリスクが公正に評価され、適切な優先順位が付けられます。
4. 情報セキュリティリスクの特定
情報セキュリティ管理システムの範囲内でリスクを特定します。これには、組織内の情報資産の特定と、それらが直面する可能性のある脅威と脆弱性の特定が含まれます。
5. リスクオーナーの特定
リスクを特定したら、そのリスクのオーナーを明確にします。リスクオーナーは、特定のリスクに対する責任を持つ人物または部門です。
6. リスクの分析
リスクが現実化した場合の潜在的な結果を評価し、リスクの発生の現実的な可能性を評価します。これにより、リスクレベルを決定します。
7. リスクの評価
リスク分析の結果とリスク基準を比較し、分析されたリスクの優先順位付けを行います。これにより、リソースを最も効果的に使用することができます。
8. 文書化と保持
最後に、情報セキュリティリスク評価プロセスに関する文書化された情報を保持します。
これにより、評価の透明性が確保され、適切な対策が講じられていることを確認することができます。
後藤穂高 / Hodaka Goto
元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。
マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。
慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業(成績優秀により3年間で早期卒業)
主なスキル:
企業関連の法務 | グローバル法務 | 業務改善 | コンサルティング | リスク管理 | 契約 | 自動化 | 法的サービス | KPI設計 | 上場準備 | プロジェクト管理 | 株主対応 | Google Workspace | Microsoft Office | SaaS | ERPシステム | CRMシステム