先に譲歩することで相手の合意を得る交渉術
交渉は、ビジネスの世界において欠かせないスキルの一つです。成功するための交渉術はさまざまありますが、ここでは「先に譲歩することで相手の合意を得る」方法について詳しく解説します。
1. 最初に最も望ましい結論を説明する
交渉が始まるとき、最も望ましい結論を最初に説明することが重要です。これにより、早い段階で期待値を設定することが可能となります。例えば、あなたが商品の価格を設定する場合、最初に高めの価格を提示することで、後の交渉で譲歩する余地を確保することができます。この方法を用いると、「交渉の終わりまでに対処しなければならないレベル」として相手に受け入れられるケースが増えます。逆に、低い期待値からスタートすると、後でレベルを引き上げるのが難しくなり、譲歩できる余地がなくなってしまうことがあります。
2. 「受け取るために与える」交渉術
交渉で効果的に説得する方法の一つは、「受け取るために与える」ことです。これは、あなたが先に譲歩することで、相手も譲歩してくれる可能性が高くなるという考え方です。あなたが自分の立場から一歩引くことで、相手もまた自分の立場から一歩引き、共通の合意点に辿り着くことが容易になります。
3. 交渉の結果を最大化する
先に譲歩することで相手の合意を得る交渉術を活用し、より効果的な交渉を行いましょう。この戦略は、相手との関係を損ねることなく、双方が納得できる解決策を見つけるのに有効です。譲歩は弱さではなく、対話と理解を進め、最終的な目標に近づくための戦略的な手段であると理解することが重要です。
“The best move you can make in negotiation is to think of an incentive the other person hasn’t even thought of – and then meet it.” – Eli Broad
以上、先に譲歩することで相手の合意を得る交渉術について解説しました。交渉は一見難しそうに思えますが、上記のような戦略を用いることで、よりスムーズに、そして効果的に進めることが可能です。
後藤穂高 / Hodaka Goto
元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。
マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。
慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業(成績優秀により3年間で早期卒業)
主なスキル:
企業関連の法務 | グローバル法務 | 業務改善 | コンサルティング | リスク管理 | 契約 | 自動化 | 法的サービス | KPI設計 | 上場準備 | プロジェクト管理 | 株主対応 | Google Workspace | Microsoft Office | SaaS | ERPシステム | CRMシステム