売上高の増減で、経常利益はどう変化するか

1. 基本的な増分計算法と損益分岐点の理解
企業の経済活動において、損益分岐点は重要な指標となります。これは、企業が利益を上げ始める売上高の水準を指します。つまり、この点を超えると企業は黒字に転じ、その下では赤字が続くということを意味します。

以下の計算式を使って、固定費、変動費、そして売上高を元に損益分岐点を求めることができます。

損益分岐点 = 固定費 / (1 – 変動費 / 売上高)

この計算式は、損益分岐点を求めるための基本的な増分計算法の一つです。また、この式は以下のように変形することも可能です。

損益分岐点 = 固定費 / (1 – 変動費) = (付加価値 – 経常利益) / 付加価値率

これにより、付加価値や経常利益を用いても損益分岐点を計算することができます。

2. 経常利益の増減の理解
売上高が増減すると、その影響は付加価値にも反映されます。つまり、付加価値も売上高の増減に応じて増減します。付加価値の増減額は、売上高の増減額に付加価値率をかけた金額となります。そして、この付加価値の増減額が経常利益の増減に直接影響を与えます。

経常利益の増減 = 売上高の増減額 × 付加価値率

これにより、売上高が増えれば経常利益も増え、売上高が減れば経常利益も減るという関係性を理解することができます。

以上、企業の利益計算における基本的な増分計算法と経常利益の増減について解説しました。これらの理解は、企業の経済活動を理解し、適切な経営判断を下すために重要です。

“知っていることを測定する。それがビジネスの真髄だ”
– ピーター・ドラッカー

元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。

マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。

慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業（成績優秀により3年間で早期卒業）

Mastering Business Principles