情動のコントロールとアッパー・ダウナーの表現方法
情動のコントロールは、視聴者の心情や感情を操作するための重要な手段です。特に、映像や音楽の制作においては、アッパー（興奮）とダウナー（鎮静）の表現方法が重要な役割を果たします。今回は、これらの表現方法について詳しく解説します。
1.アッパー（興奮）の表現方法
アッパーは視聴意欲を向上させる効果があります。そのため、視聴者を引き込むための映像や音楽には、アッパーを感じさせる要素が必要です。
(1)手持ち撮影
手持ち撮影は、視聴者に躍動感や臨場感を感じさせる効果があります。また、意外性や親近感も生まれ、視聴者の興奮を引き立てます。ただし、安っぽく見えるリスクもあるため、適度なバランスが必要です。
(2)編集テンポ
編集テンポをハイテンポにすると、リズムの良い編集がアッパーを感じさせます。特に、フックを多用した刺激度の強いビートは、高揚感を高め、視聴者を興奮状態にさせる効果があります。
(3)音楽
音楽においては、テンポの速いBPM150程度の曲や新しい曲調を使用すると、アッパーを感じさせる効果があります。
“Music can change the world because it can change people.” – Bono, U2
2.ダウナー（鎮静）の表現方法
一方、ダウナーは落ち着きや高級感を表現する効果があります。そのため、視聴者をリラックスさせたい場合や、高級感を出したい場合には、ダウナーを感じさせる要素が必要です。
(1)三脚撮影
三脚撮影は、見やすさや高級感、安定感、安心感、落ち着きを表現する効果があります。ただし、固く退屈に感じるリスクもあるため、適度なバランスが必要です。
(2)編集テンポ
編集テンポを動きが緩やかでカット変化もスローテンポにすると、ダウナーを感じさせる映像が作れます。
(3)音楽
音楽においては、鼓動に近いBPM80程度の曲や古典的な曲調を使用すると、ダウナーを感じさせる効果があります。
以上、情動のコントロールにおけるアッパーとダウナーの表現方法について解説しました。これらをうまく活用し、視聴者の心情を操作することで、より効果的な映像や音楽を制作することができます。
後藤穂高 / Hodaka Goto
元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。
マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。
慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業（成績優秀により3年間で早期卒業）
主なスキル：
企業関連の法務 | グローバル法務 | 業務改善 | コンサルティング | リスク管理 | 契約 | 自動化 | 法的サービス | KPI設計 | 上場準備 | プロジェクト管理 | 株主対応 | Google Workspace | Microsoft Office | SaaS | ERPシステム | CRMシステム
