製品分析
製品の収益性を評価し、最適な製品ラインナップを構築するための具体的な計算方法とその詳細を共有します。この方法を使うことで、製品ごとの収益性を明確にし、将来性がある製品を特定できます。
1. 計算方法
1) 売上高と数量の計算
まず、各製品の単価、数量、売上高、そして総売上に占める比率を計算します。これにより、どの製品が売上に大きく寄与しているのか、また、どの製品が大量に販売されているのかを把握します。
2) 単位あたりの付加価値の計算
次に、製品の付加価値を計算します。付加価値とは、製品の売上から原材料費と外注費を引いたものです。これにより、製品がどれだけの価値を生み出しているのかを評価します。
3) 製品別の付加価値の計算
さらに、単位あたりの付加価値に売上数量をかけて、製品ごとの付加価値を算出します。これにより、製品ごとの収益性を比較することが可能になります。
4) 投入工数の計算
売上数量に対応する投入工数(時間)を計算します。これにより、製品ごとの生産効率を評価することができます。
5) 単位時間あたりの付加価値(実際賃率)の計算
製品別の付加価値を投入工数で割り、単位時間あたりの付加価値を求めます。これは製品の生産にかかる時間とその製品から得られる収益を比較し、時間効率の良い製品を特定するための計算です。
6) 製品の将来性の評価
製品の将来性を評価するために、過去の伸び率や傾向を分析し、上昇傾向が鈍化しているかどうかを評価します。これにより、長期的に見て収益性が維持できる製品を特定します。
“知らぬが仏ではなく、知ることが力である。”
– Francis Bacon
2. 製品の分類
これらの計算結果をもとに、収益性が良く将来性のある製品をAクラス、収益性が悪いものをCクラス、その中間をBクラスとして分類します。Cクラスの製品は取り扱いをやめることを検討します。
3. 注意点
低収益製品を取り扱いをやめる場合、代わりに高収益製品が必要となります。そのため、Cクラス製品を捨てる際には、より高収益な製品に置き換えることが重要です。
これらの手順により、製品の収益性と将来性を評価し、最適な製品ラインナップを構築することができます。
後藤穂高 / Hodaka Goto
元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。
マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。
慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業(成績優秀により3年間で早期卒業)
主なスキル:
企業関連の法務 | グローバル法務 | 業務改善 | コンサルティング | リスク管理 | 契約 | 自動化 | 法的サービス | KPI設計 | 上場準備 | プロジェクト管理 | 株主対応 | Google Workspace | Microsoft Office | SaaS | ERPシステム | CRMシステム